海炭市叙景 kaitanshi-jokei

スタッフ

監督 熊切和嘉 (くまきり かずよし)

1974年、北海道帯広市生まれ。
大阪芸術大学の卒業制作『鬼畜大宴会』(97)が「第20回ぴあフィルムフェスティバル」にて準グランプリを受賞、劇場公開もされ大ヒットを記録。ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式招待、伊タオルミナ国際映画祭グランプリに輝き、一躍注目を浴びる。PFFスカラシップ作品として撮られた第二作『空の穴』(01)では、ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門正式招待、ロッテルダム国際映画祭では国際批評家連盟賞スペシャルメンションを授与される。その後、ベネチア国際映画祭コントロコレンテ部門で話題をまいた『アンテナ』(04)をはじめ、『揮発性の女』(04)、『青春☆金属バット』(06)、『フリージア』(06)と、次々と意欲的な作品を発表し続け、国内外ともに注目を集める。
『ノン子36歳(家事手伝い)』(08)は、「映画芸術」誌2008年度日本映画ベストワンに選出された。

<代表作>
「鬼畜大宴会」1997(監督・脚本・編集)
「空の穴」2001(監督・脚本)
「アンテナ」2004(監督・脚本)
「揮発性の女」2004(監督・ 脚本)
「青春☆金属バット」2006(監督)
「フリージア」2006(監督)
「ノン子36歳(家事手伝い)」2008(監督)

監督 熊切和嘉 (くまきり かずよし)

熊切監督からメッセージ

この度、佐藤泰志さんの「海炭市叙景」を映画にしないかと誘いを受けて僕は心底興奮しています。小説に感銘を受けたことは言わずもがな、何よりも自分にとってしっくりとくるイメージ、北海道で映画を撮れるのです。
北海道で育った者に とって、幼少期に土地から受けたインスピレーションは強烈です。東京を拠点に映画を撮るようになってから、幾度となくそのイメージのギャップに戸惑いまし た。簡単に言ってしまえば、頭に思い浮かべる風景と実際のロケ場所のイメージが合わない、そんなことが多々あったのです。でも今回は違います。まさしくイ メージに忠実に映画を撮れるのです。

とはいえ、絵葉書のような風景ばかりを切り取ったいわゆる観光映画にするつもりは毛頭ありません。例えば、長年潮風に晒され錆び付いたトタン屋根とか、例えば本物の生活者の節ばった手であるとか…そんなところに「映画」は生まれるような気がします。

何よりも「しっかりと見つめ、真っ正面から描く」そのことを自分に課し、人生の喜びと悲しみを丸ごとフィルムに焼き付けられたら、作り手としてこれ以上の幸せはありません。

音楽 ジム・オルーク

1969年1月18日アメリカ合衆国シカゴ生まれ。ミュージシャン、作曲家、プロデューサー、エンジニア、マルチ奏者。手がける音楽はアヴァンギャルド・ジャズ、ノイズミュージック、エクスペリメンタルポップ/ロック、オルタナティブ、ポストロック、映画音楽など多岐に亘る。オルタナティブロックバンド「ソニック・ユース」、ノイズロックバンド「ガスター・デル・ソル」、「ドラッグ・シティ・スーパーセッション」に在籍。99年のソロ・アルバム「ユリイカ」は、世界的に高い評価を得た。映画音楽に関しては、ヴェルナー・ヘルツォーク、オリヴィエ・アサイヤス、青山真治、若松孝二といった監督の作品で音楽を担当。2006年より日本を拠点に活動している。

制作スタッフ

製作:菅原 和博、前田 紘孝、張江 肇
企画:菅原 和博、映画『海炭市叙景』製作実行委員会
プロデューサー:越川 道夫、星野 秀樹
ラインプロデューサー:野村 邦彦
脚本:宇治田 隆史
音楽:ジム・オルーク
撮影:近藤 龍人
照明:藤井 勇
録音:吉田 憲義
美術:山本 直輝
スタイリスト:小里 幸子
編集:堀 善介
助監督:野尻 克己
特別協賛:北海道新聞社、六花亭、uhb北海道文化放送
支援:文化振興基金助成金
制作プロダクション:ウィルコ

制作・配給:スローラーナー

宣伝:太秦
配給協力:シネマ・シンジケート
北海道配給:シネマアイリス

製作:映画「海炭市叙景」製作実行委員会(アイリス、スクラムトライ、日本スカイウェイ)

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